心が病んだら精神科に行くのは当たり前?

今日の内容は踏み込んでると感じる人が

おられるかもしれません。

これはあくまで個人的な意見です。

 

以前も、発達障害について記事をあげたことがありますが、

私自身、精神科に通っていたことがありました。

正確には、通わされていた、

そして精神薬を飲まされていた、

と言ってもいいでしょう。

親と、精神科医にです。

 

その時は未成年で、

家出しても追い出されても行くところはなく、

私は普通に生きて行くことは難しい人間で

当たり前というように処置され、またそういう対処をされており

私の心と向き合ってもらうことなく、

自分が病人とされたことにたいして

疑ったことがありませんでした。

 

が、しかし、その疑問を持たない姿勢自体が

自分は洗脳されていたのだということに気がついたのは

彼らから離れて、

さらに10年、20年単位の時間が経ってからのことです。

 

それは、

私たちの生きている世界のおかしさ、違和感、

なぜ一生懸命生きている人が報われないのか、

悔しさ、自分も経験して来た経験を通して、

この世は何重にも色々な仕掛けと、

表立って見える世界と

見えていないところでどんなことが起こっているのか、ということに

気づいて調べて行く過程で

あるとき、ハッと気がついたのでした。

 

私が10代の頃、親や医師に飲まされていた精神薬は

一体、なんだったのだろう?

 

なぜ、希死念慮が生まれたりしたのか?

 

断薬するのに何年も苦しんで、地獄のような辛さを

味わったのは、一体なぜか?

 

薬にはどんな効能があり、

体や脳、心にどんな影響と変化、

ダメージをもたらして来たのか?

 

などということを考えるようになり、

詳しく調べるようになりました。

 

 

例えば、

美味しいコーヒーやチョコレートの原料カカオ豆が、

奴隷のように買われた子供達が日がな足を擦り切らせて働いて

収穫されたものだと知ったら、

同じ気持ちで買ったり食べたりできますか?

そしてその子達は一度も自分の収穫したコーヒーやカカオ豆を

味わったこともなく、ただ働き同然という労働条件で、

どんなルートを辿って、今食べているものが生産される工程を

経て来ているかを知ったら、どうしますか?

 

 

それは同じことなんです。

例えば家族関係が荒れはてた末、

子供の心が荒んでしまって、

グレた子供は病気ですか?

 

何かしらの原因があって

落ち着きのない子供は、

全員が病気で薬を必要としているでしょうか。

 

家で家族が食卓で喧嘩ばかりしていたり、

親との関係が閉鎖的で、

食事を摂れなくなって

摂食障害と診断されたら

それは心の病なのでしょうか?

 

普通の心を持っていたら、

食事が楽しい時間ではないと感じるのは

至極まともといえると私は思います。

 

答えは白黒、10-0ということはないでしょうし、

ケースは様々で、誰が悪いとか、親が悪いとか、

そういうことを言いたのではありません。

それは救いきれない社会や、病んだシステムの

ひずみのしわ寄せのサインのようなものと思っています。

 

アダルトチルドレン、とか、

家族の機能不全とか、

愛着障害とか、

現代では色々な名前がついていて、

私自身も本を読んで学んで来たので

ある程度のことは知っているつもりですし、

自分が生きて来た世界の一部でもあります。

 

そして今わかるのは、10代の頃、

そして成人してからも、

鬱と診断された時、

病院へ連れて行かれて、まるでそれが

解決策、とでもいうがごとく精神薬を処方されて、

半信半疑でいながら、誰も間違っていることを

教えてはくれませんでした。

 

私が今までの人生をかけて

体験を交えて学んだことの一つに

薬は、解決ではない、

というものがあります。

 

依存症を持つ関係者が話しているのを聞いたのですが、

ある人たちは、アルコール依存、ギャンブル依存など

依存も病気だ、と言っていました。

それも一理あるのでしょうが、

しかし病気と、健康をライン引きするのはとても難しいことです。

特に心の問題は。

 

そもそも心ってなんでしょうか。

健康な心は人間関係や環境からくるものです。

 

体に何かしら問題があったとしても、

心が元気で本人が気にしてさえおらずに

その人の人生を謳歌していたら

その人は病気なのでしょうか。

その人の気持ちの持ち方が大きく影響してくることというのは、

多くの人が感じることなのかもしれません。

人がその人を病気といったとしても

本人がそう感じていなければ

ただそれはレッテル貼りでしかありません。

 

一時的に薬を飲むことで

不眠が改善されたり、

食事が取れるようになったり、

対処することはできますが、

薬は根本治療ではなく、

どういう風に自分や自分の人生に向き合うか、

向き合えるか、

それを熱くしつこく続けられるか、

まずは自分に対して、そして半径5メートル以内の

身近な人に対して。

(というのが、私の意見です)

泥臭く関わることができるか。

 

それが一番大事だと、今は痛感しています。

 

 

ただ、一旦飲み始めると

精神薬は厄介です。

自分だけで止めるのは意志力のみの問題ではなく

とても難しいからです。

止めるのは時間をかけて、

体から薬を徐々に抜いて行く必要性があり、

普通の人にはかなり難易度の高いものですので、

そういう人がもしも読んでいたら、

専門家に相談したり、焦らず、

周りに一人でも理解者を見つけたり、

理解者がいなくても、自責しないでゆっくりいってください。

焦りは禁物です。

私自身も、薬をやめて色々なことが分かってから、

鍼灸や諸々の東洋医学、デトックスなど

相当通いました。

 

心が弱っている時、

気合いとか、意志の力とか、

強いとか弱いとか、勝ち負けとか、

そういうことは無意味です。

助けを求めるのはとても大事なことですが、

専門家の言うことでも丸呑みにせず、

まず自分の手で調べてみて

自己判断することがとても大切だと思っています。